偽双子|彼女と、別の彼女について。Part1
この女の子はむかし、知り合った女の子だ。
場所は日本ではない。
南方に位置する某所だったと書いておくことにする。
とてもかわいい子だった。
表情がくるくる変わるのがとてもおもしろい子だった。
いまはやり取りも途絶えてしまって、消息はわからない。
クラウドストレージに上げた未整理の写真を見ていて、この写真が目に止まった。
忘れかけていた。
ある時期、外国で働いた経験があって、その頃に知り合った女の子だった。
しばらくぶりに会いたいと思った。しかし、時間が経ちすぎ、その国も離れてしまったので探す方法は見当たらない。
なので、記憶を頼りにして、彼女の姿を再現してみようと思った。
画像を創ってみる。
もはや曖昧になった記憶をたどりながら、画像上での再現を試みる。
膨大な試行錯誤の末に、彼女の持つ雰囲気はちょっとは掴めた気がする。
だけど、見たことのなかった姿になって出現した。
こんな性的な雰囲気を纏わせている姿は見たこともない。
同一の彼女が二人。
これが性的な何かを感じさせるとも言える。
自分の記憶を掘り出してみた。
彼女はときどき、自分は二人いるのだ、といった意味のことを言っていたような気がする。
それは、君には双子のお姉さんか妹さんがいるという意味なのかい?
違います、
ふたりいる。
私はふたりいるときもある。
ひとりになるときもある。
空想するのが好きな子なんだろうか。
乏しい語彙を使いながら聞く。
わたしはわたしに触ってみるの。
触るのが好き。
大好き。
触ってみるんだ。
何に?
わたしに、だよ。
わたしがもうひとり来た時にね、わたしは、わたしに触ってみるんだ。
向こうのわたしもわたしに触ってみる。
そうすると、あったかくなるの。
キスは?
キスもするよ。
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