偽双子｜彼女と、別の彼女について。Part3
大量に画像を貼っていますので、ご注意ください。
私はふたりいるときもある。
ひとりになるときもある。
ふたりでいるのは楽しいし、怖いときもあるの。
昔、異国にいた頃に知り合った女の子はそう言った。
意味がつかめなかった。
かつて、ソーシャルメディアのDMで送られてきた、彼女からの画像だ。
彼女がふたり写っている。
会ったときのことを思い返すが、彼女はひとりだった。
双子の姉妹でもいたのだろうか。
あるいは、誰かの手によって合成されたフェイクだ
それとも、本当にふたり存在したのか？
彼女がふたり存在した。
その状況を想像した。
目に見えるものにしてみたい。
AIで〈ふたり存在する彼女〉を生成してみることにしてみた。
取り憑かれるように、何枚も生成する。
AIが作り出した〈彼女〉は、本来の彼女の姿からは多少離れて、面影はかろうじて残っているような気がする。
ただ、彼女と最後に会ったのはずいぶんと前で、彼女の姿は朧げに覚えているだけだ。
写真に写った姿も、目で見た姿と違っていた。
もしかしたら、AIで再現された彼女は、当時の彼女の姿に近いのかもしれない。
彼女がふたりいる。
いろいろな場面にいるふたりの彼女を創る試みに没頭した。
彼女がふたりいるとしたら、ふたりはかなり親密な関係になっているに違いない。
彼女は、別の彼女に言う。
なんか、デートしているみたいだよね。
そうだね、デートだよね、これは。
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彼女がふたりいる。
それを想像するのは楽しいことだし、彼女がふたりで一緒に過ごすシチュエーションを絵にしていくこともまあとても楽しいことだと思う。
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