もし女の子がもう1人の自分と遭遇したとしたら、どんな振る舞いをするのだろう。

気になる女の子を見るといつも、そんなことを考えている。

驚いて逃げちゃうだろうか。

向こうから自分とまったく同じ姿をした女の子が来たとしても、自分を客体として見たことがないから、〈自分>だとわからないですれ違う。
それもあるかもしれないな。
一緒にいた友人が何か言ってくれて気がつくとか。

二人は立ち止まる。一瞬顔を見合わせて、息を呑む。
〈あ、自分だ、この人は〉
挨拶とかいうのだろうか。

いきなり打ち解けて、ハグ。
いや、それはないな。
日本人、アジア人だとなかなかないはずだ。

「コーヒー飲みながら話でも」
ていうのはありそうだな。






問題は出会った後だ。
出会ったあとで、例えば一緒に自宅に帰る。
家族がいてゴタゴタする、という事象については省略。
そこは実のところ、「自分の同一人物が出現した」物語においてはおもしろい箇所になると思うのだが、同人漫画の類ではもちろん無視、もとい、省略されるところだ。

2人が部屋にいる。
あるいは、2人で占有できるどっかの空間。

2人にはからだを密着させてほしいと思う。

まったく同じ姿かたちのふたりがいて、からだを寄せ合う場面が大好きだ。

ふたりがからだを合わせて、仲良くしているシチュエーションが好みだ。

言うまでもなく、偽双子画像は虚構であって、それ以上でもそれ以下でもない。
だけど、虚構といえども〈真実に見える画像〉を創りたいと思う。
全く腕もあがらない状態が続いて、稚拙極まりない出来に身悶えするばかりである。