偽双子|小島みなみと小島みなみと同一人物性愛 6

から続く。

みなみはみなみと邂逅する。

同じ人間が出会って、たくさん写真を撮った。

ふたりは同時にスマートフォンを手にする。
スマートフォンを向けて、お互いの写真を撮った。
撮った写真を見てみる。
どう見たって自分だ。

そう再確認する。

ねえ、と向かい合うわたしが言う。
自分のスマートフォンを差し出した。
わたしも頷いてスマートフォンを差し出して、交換した。

画面を見る。
写っているのはどうみてもわたしだ。
表情は戸惑っているように見える。

「わたしが写ってる」
「ほんとう、わたしだ」
わたしが笑い、わたしも笑った。

だって、自分が自分を撮ったら写ってるのはやっぱり自分で、ここに自分が自分といるのだ。

笑うしかないと思う。

もうひとりのわたしは。わたしのスマートフォンの画面をじっと見ている。
「アンテナが立ってる」
指を滑らせた。
「同じアプリが入ってる」
わたしは顔をわたしに向けて言う。
「ねえ、同じスマホだと思う?」

わたしも画面を見る。
アンテナは立っている。
指を滑らせて入っているアプリを見てみる。

同じだ。
LINEのフォロワーを見てみた。
まったく同じ。ひとりも欠けてないし、多くもない。

もうひとりのわたしが言う。
「自分の番号に電話かけてみるね。」
彼女はちょっと上目遣いで思い出す仕草をしてかけた。

わたしたちの持っているスマートフォンは、同時に話し中になった。

もう一人のわたしの唇が触れるとからだが少し暖かくなってきて、心と心がつながるような気がする。

〈わたしは孤独で、ホントの友達はいないし、世界から切り離されてるとか、っていつも思っていた。だけど、いま、そうじゃなくなった〉
目のまえのわたしの声が頭のなかで響いた。
「わたしも同じだよ」

「会えてよかったね」
「ずっと一緒にいたいね」

わたしとわたしはもう一度口吻する。



いま、この世界にはわたしが二人一緒にいる。

だけど、世界は静かだ。

小島みなみの偽双子画像はものすごい枚数のストックがあるので、PDFにして配布するかとか、ユーザビリティ無視してサイトで見せるか・・・

 

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