小島みなみ×小島みなみ。
小島みなみがふたり存在している、世界。
小島みなみが、まったく同じ姿かたちでふたり、一緒にいる。

小島みなみと小島みなみとの間では、たがいの考えが言葉を介さずに伝わってくるのがわかる。
ココロは同じものだ。
という確信が小島みなみと小島みなみにはある。

感覚を共有している。
というのは、ちょっと怖い。
痛みも共有しちゃうのって、なんか良くない。

これ、夢なんじゃないの。
夢か。

わたしは多分家で寝ていて、これは寝ている私の夢かもしれないなと思う。
ふたりの小島みなみはたがいを見るともなく見ながら話す。

確かに、自分が二人いるという事は現実のこととは思えないといえば思えないね。
だとしたら、とてもリアルな夢ね。

 

 









ふたりの小島みなみはふたつの小島みなみの肉体をどういった位置関係に置いたらいいのか、戸惑っている。
からだを密着させるのが怖いような、逆にひどくうれしいような、曖昧な気分がつきまとう。

からだをくっつけると、鼓動が共鳴し合う。

 






小島みなみ×小島みなみは、ずうっと続くシリーズになります。昔創ったのも、新しいのも楽しんでください。