小島みなみ×小島みなみ。
小島みなみがふたり存在している。
小島みなみが、まったく同じ姿かたちでふたりいるのだ。

そのような異常な状況について、異常なことにふたりいるもしくはふたりになった小島みなみが話し合っている。
ひとつの心=脳がふたつある肉体を動かしている。
これはどうも違う感じがする。
ふたつの肉体を、別々に、器用に動かすことが可能なのか。
そのことに、自信がない。

生き別れになった双子の姉妹が何らかの偶然で再会した。
それも違う。

 









なぜかというと小島みなみと小島みなみとは、たがいの考えが言葉を介さずに伝わってくるのがわかるのだ。
ココロは同じものだ。
という確信が小島みなみと小島みなみにはある。

片方の小島みなみがもう片方の小島みなみの背中を指でなでた。

すると、ふたりともくすぐったい、快感がカラダを走ったのを感じた。
同時に、
ああ、という声を上げてしまった。

感覚も共有しているみたいだ。
快感も共有なんて。
というコトバがふたりの小島みなみに響いた。

 






小島みなみ×小島みなみは、ずうっと続くシリーズになります。昔創ったのも、新しいのも楽しんでください。