まひろは汗の付いたトレーニングウェアのまひろを見て、鼓動が強くなったように感じた。
一方のまひろも同じで、鼓動が速くなった。

まひろは後ろから前のまひろにくっついてみた。
あ、という声。
自分も同時にあ、と言っていて声がユニゾンした。
汗が触れて、一瞬ひんやりした。

自分に話しかけるというのは変な感じだけど、まひろは思い切って後ろのまひろに声をかけた。
汗、すごいね。
え、そうだね。
いい匂いの汗だよ。
そうかな。汗だよ。
だって、まひろの汗だもん。

好きだな。まひろのことが好きだよ。
うん、あたしも。








大胆になれるのは2人でいるからです。