街なか、電車のなか、ファストフード店、そんなところでかわいい子を目撃する。
家に帰って、自分の部屋でちょっと休む。

あの子のことを思い出している。
あの子は、想像のなかでふたり存在している。

まったく同じ顔で同じ服で、まったく同じ姿をしているあの子がふたり、仲良さそうにしている。

〈なんで、ふたりになってるんだろうか〉
〈いや、ふたりいなければならない〉
などと頭の中で独り言が飛び交う。

かわいい子がふたりになって、そのふたりがなんかしている様子を想像する。
そういう回路ができてるのだ、おれには。

なんかしているというのは、なんかしていることで、セックス的なことだけど、そういう事は家に帰ってから出ないと想像してはいけない。
マクドナルドとかバスとかの中でそういう想像を始めたら勃起して、ギンギンに固くなっちゃってしまう。』そういうとこほかのひとに見られたらもろ変態だもんな。











双子が楽しくじゃれあっている様子をけっこううまく捏造できたんじゃないかと自己満足している。
振り返れば、中学や高校の頃は、同級生に美人双子がいたらなあ、とぼんやりと思い返した…