ふたりは頬と頬を合わせてゆっくりすり合わせる。
すごくくすぐったい。

翔子と翔子は同じタイミングで頬を離した。
このままだと、抑制が効かなくなる。

顔も見ない、目も合わせたりはしない。
なんか恥ずかしいのだ。

自分が自分に興奮してる?
自分と・・・







ちょっと、落ち着いてみよう。
と、ふたりはスマートフォンを取り出す。
待受の画像が同じだね。
ほんとうだ。
同じスマートフォンを持ってる?
そうみたいね。

といいつつ、撮った写真は顔がこわばっている。
怖い顔だね。
うん、怖いな。

おたがいのスマートファンを見せっこしているうちに翔子と翔子はまた顔を近づけた。
 
困惑しながらも、なんか高まってきた。