自分が好きになったワタシ6

わたしとワタシはお互いに、裸になった姿を見つめていました。
とてもキレイ。
わたしとワタシは、頭のなかの考える部分がつながっているのです。
考えがよくわかるのです。
わたしとワタシはお互いの視線を絡めて、お互いに衝動が衝き上げてくるのを観察します。

わたしはワタシを抱きしめたい、ワタシもわたしを抱きしめたい。
ふたりになったから一人に戻りたいけれども、ふたりになったのだから、おたがいを。
そうわかったとたん、わたしとワタシはからだを密着させて、お互いの鼓動を確かめ、
乳房と乳房を合わせ、
唇をなんどか合わせ、舌を絡めて、
ひとつになるためにできることを、ぼうっとした思考のなかで試しました。