偽双子|記憶の中の、霞がかった架純。 Part2
そう、架純という女の子のことだ。
とても可愛い顔をした子だと言うことはしっかり覚えている。
可愛い。
その記憶は鮮やかに残っているのだが、悲しいことに細部は思い出せない。
なので、おれはPCとウェブサービスの力を借りて、架純の顔を思い出そうと試みることにした。
「自分の記憶だけで架純を再現してみたらどうだろうか」
と思った。
そうしよう。
ネットで検索して、架純の写真を参照するのもやらないで行こう。
ずっと前の、ドラマで見た印象、雑誌に載っていた初々しい写真の記憶をもとにして再現してるか。
面白い。
おれはPCの電源を入れる。
その人がどんな姿かたちをしていたか。
どんな顔をしていたか。
どのような表情をするひとか。
目の印象は。
目の色彩は。
鼻は?
架純の姿を頭のなかで検討してみるが、ぼんやりとしか思い描けない。
創ってみよう。
始めないことには。
できた。
こういう顔だったっけか。
違うな。
なんか別な人間の印象が混入してしまっているようだ。
かなり前に会ったことのある人の印象が強く出ている。
でも、その人も誰だったか、覚えていない。
顔の印象は残っていた。
それが色々と試したpromptに反応して出てきたのかもしれない。
これは?
なんか、ほかのグラビアアイドルか、女優か誰かの印象を再現しているようだ。
おもしろいのは、俺の好みでもなんでもない顔立ちの子が生成されて出てくるということ。
そういう子の印象に引っ張られてAI画像になっていくという状況が変だし、おもしろくもある。
ここからけっこう長時間、かなりの枚数の無駄を経ることになったけれども、全く面白くもない話なので省略することにする。
いろいろあって、以下のような画像を大量に創った。
ひとりだと寂しいのでふたりにしてみることにしたのは言うまでもない。
「ごはん」
とわたしが言った。
「そうだ、ごはんだ」
ふたりで、まずはごはんを食べることにした。
自分が記憶してる〈印象〉を写真もどきにしたものだとご理解いただきたい。
あと、しばらくは創ったものを雑然と展示していくような投稿が続くかもしれない。
暇だったら、しばらくの間お付き合いを。
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