小島みなみ。
小島みなみ×小島みなみ。

ある女の子がいる。
平凡な女の子だ。

彼女は友だちがほしいといつも願っている。

授業の合間に話したり、食事したりテーマパークに行ったり映画を見たりする友だちはいる。
好きなアイドルのこととか気に入ってるコスメのこととか男の子のこととかスイーツのこととか話したりする。

だけど、孤独だ。
いつも孤独を感じている。
友だちと話していても、からだに見えない穴が空いているような気がする。
わたしは、誰かと一緒にいてもひとりだ。

友だちたちには自分のことを打ち明けることができない。

自分の本当の姿、自分の嫌な部分、悲しさ。
怒り。
悔しさ。

自分のことを深く理解してくれるような友だちはいない。

孤独だ。

理解者がほしい。
ほんとうの友だちがほしい。



願いがかなった。
わたしの、わたしだけの理解者。

「来ちゃった」
「うれしいです」
「寂しかったから、来ちゃった」
「わたしも寂しかったの」
「わたしを温めてくれる」
「じゃあ、ぎゅっとしてあげる」
そう言ってわたしは服を脱いだ。

孤独を癒やしてくれるのは、いつだってわたし。
わたしはわたしのそばにいるよ。