家には妻がいる。

おれには不釣り合いだと言われる。若くてかわいい妻だ。

おれは妻を心の底から愛している。
愛しているが、しかし。
おれは妻に言えない秘密を持っている。

おれには愛人がいる。

愛人のことも心の底から愛している。

愛人は、家にいる妻にそっくりだ。
何から何まで。
顔も身体も名前も、ほくろの位置も。
愛し合うときの喘ぐ声も。

これまで創った偽双子画像でおれが「愛人ぽい」と思ったものをピックアップした。

妻と愛人が同一存在といえるくらいそっくりで、あるときにそのふたりが邂逅し、自分とともに性交をする。
などということも妄想したりする。
愛人がある日ふたりに増えて、困惑するだとか、ふたりに増えた愛人が同性愛に目覚めて、自分そっちのけで性愛行動に走るだとか、とりとめもないし生産性もない妄想が頭に浮かんでは消える。







 

愛人ぽいというと、やっぱりある程度の年齢の女性を連想してしまうのだ。