例えば、学校にいるかわいいコ、電車で乗り合わせたステキな女の子、カフェで見かけた美少女。

彼女たちを目にした時、ぼくは想像のなかで、その娘をまったく見分けがつかない双子姉妹に仕立てる。
いや、双子姉妹ではない。
まったくおんなじ姿かたちの女の子がふたりだ。
彼女はふたりになってしまうのだ。

そのふたりが困惑する様子や、なぜか惹かれ合う様子やなんかを心のなかで映像化してこっそりと楽しんでいる。

何しろ当人同士なので、ごく短い時間でふたりは事態を受け入れる。
それだけじゃない。
ふたりは電車の中、おたがいを熱っぽい目線で見つめ合ったかと思えば、からだを寄せ合うようにしていたりする。
そのふたりが、自分の家に帰り、母親に気付かれないように自分の部屋に入る。
ふたりはドキドキしながら、唇を重ねる。

当然、性的な妄想につながっていく。

妄想だ。
自分だけが見られるエロビデオ、自分だけのエロビデオを見ているような感じだろうか。



ぼくは、アイドルを偽双子するのも好きだし、無名の女の子を偽双子にするのも好きだ。いや、どちらかといえば、無名の、気に入りの娘を偽双子にするほうが好きかもしれない。
テレビなどで見て知っているタレントだと、話し方やしぐさが好きになれないってこともある。
何一つ知らない女の子のほうが、ふたりに仕立てたときに嫌らしいことをさせるのに適しているような気がする。

彼女は胸もないし、はっとするような美人でもないけれども、クラスにいたらちょっと目立つタイプじゃないかな、とも思う。
彼女がふたりになって、戯れているさまを思い浮かべて悶々する。
そんなのが好きだ。