同じ人物がふたり、存在する世界とはいったいなんなんだろうか。
同じ人間がふたり存在するということはどう考えても荒唐無稽なことだが、アメリカのTVドラマで観たことのある「並行宇宙」なら、あるかもしれないな。
ふたつもしくはそれ以上の世界が並行して存在しており、世界には同一の存在が並列して存在している、世界は同じところもあるが、違うところもある。
隣接する世界はほぼ同じ。
だが、世界は並行していて、交わることはありえない。
だが、アメリカのTVドラマでは並行世界との接点が生じて、異なる宇宙の同一存在が顔を合わせたり、戦ったり、殺したりしていた。

仮に並行世界が実際にあるとしよう。

並行する世界との境界に〈穴〉が開いていて、この子の家かなんかがちょうどそれで、〈穴〉からふたりが行ったり来たりしているのかもしれない。

だとしたら、向こうの世界はどんな世界なのか。
全く同じなのか、違うのか。
総理大臣は?
天皇はいるのか?
iPhoneはあるのか。
何を食べているのか。
世界はどうなっているのか?

君たちのどちらかは、別の世界から来たのか?

別の世界?
なにそれ。
別の世界なんてないよ。
別の世界から来たわけじゃないけど。
気がついたらこうなってたの。

違うのか。












動きも表情もシンクロしている。
アメリカのSFドラマでは、並行世界の同じ人物も、クローンも「個」としてのアイデンティティを主張して〈異なる存在〉として描かれる。
目の前の2人は〈同一性〉そのものに思えた。












ヘンなことを書くが、この女の子にはなんらかの〈欠落〉を感じている。
で、わたしは欠落のある女の子をふたりにすると補完し合うんじゃないか。
などということを思って画像の製造に励んだ。
気づくと300点以上・・・順次、公開する予定。