彼女(ら)は同一人物 20
幼稚園に行く前にパパとママと海に行ったという記憶。
ウミガメが上がってきてみんなで騒いだ。
あたしとあたしとは、写真を撮ってもらいながら頭の中で記憶を掘り起こしていた。
夏にはお父さんの実家によく行っていた。
おじいちゃんの家は海の近くにあって、きれいな砂浜があって、波が穏やかで遠くまで浅くて水辺でパシャパシャ遊んだ。
おばあちゃんが冷えた麦茶をボトルに入れて持たせてくれて。
おいしかったよね。
あたしとあたしは、お父さんの実家で大騒ぎになったことを思い出した。
そうだ。
あのとき、海で遊んでいて、いつの間にかあたしがあたしと遊んでいた。
そんなことがあったのだ。
あたしがあたしといるのは、今回が初めてではなかったのだ。
水着を着た同一人物共演って創ってると楽しいんだよね。
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