その子を見たとき、頭が真っ白になった。
わたしはわたしを見ている。
わたしもわたしを見ている。

わたしとわたしは、かなり長い間見つめ合っていたような気がする。
ぼーっとして思考が麻痺してしまい、気がついたら鼻と鼻がくっつくくらい顔を近づけていた。

同じタイミングで頷いて、唇を重ねた。



気づくとわたしは夢中になってわたしのからだを求め、わたしもわたしのからだを求めた。
意味はわからなかったけれど、わたしのふたつのからだは快楽に浸っていた。