彼女が想像する愛の対象は、自分。
だれもいない事務所で、彼女は恋愛相手との時間を思い描く。

わたしがわたしの耳に舌を這わせる。
思わず声を漏らしそうになると、わたしは、我慢しないで声出しちゃえばという。
わたしはいったん、わたしのからだを引き離してから正面を向かせると抱きしめた。

くちびるをわたしのくちびるに強めに押し当ててみる。
すると向かい合うわたしは、舌をわたしの口の中に押し込んできた。



わたしは想像の中で、わたしの口のなかを舌で蹂躙する。