偽双子 | 浜田翔子 2
いま、このシチュエーションに戸惑っている。
だけど、ふたりともそれを表に出したりはしないでいる。
顔も見ない、目も合わせたりはしない。
しかし、ふたりはからだを寄せ合って、まるで体温と鼓動を確かめるように。
火照ってる。
鼓動も早くなってきた。
ねえ、耳に息を吹きかけてもいい。
ちょっと待って。
あたしは耳に息をかけられるとどうにかなっちゃうの知ってるでしょ。
そうね、楽しみはもう少し先のほうがいいかな。
ふたりは頬と頬を合わせてゆっくりすり合わせる。
すごくくすぐったい。
不穏さがただようような、同じ女の子のからみ。
もちろん、性的な、いやらしいことを思い浮かべながら画像を創る。
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