小島みなみ×小島みなみ。

山の中にある貸し別荘で休日を過ごす、二人に分かれてしまった小島みなみ。

〈もう一人の自分と一緒に過ごす方法〉などという非現実的なものなどあるわけもなく、しばらくのあいだ、目も合わせることができず、言葉も交わすこともできななかった。
思い切って近くに寄って、同じシャンプーを使ってることがわかって、ふたりは〈ああ、目の前にいるのもわたしなんだな〉と理解できたのだ。



小島みなみと小島みなみはお互いの距離を少しずつ詰めながら、触れ合おうと試みる。



小島みなみが小島みなみの手に触れるというの、気に入った。